保育園について
保育園は幼稚園に比べるとややマイナーで、どういった違いが存在するのか分かりにくいイメージがあります。
所がこれらの施設には相違点があって、入園する為に必要な条件も異なるのが特徴となっています。
基本的に前者は0歳から入園できるようになっていて、小学校に入るまでの最大6年間通うことが可能です。
また後者の文部科学省の管轄に対し、前者は厚生労働省の管轄となっている点が異なります。
一方の後者は3歳からの入園が基本ですが、小学校入学までという部分は共通しています。
このような違いはあるものの、これだけではまだ理解が深まるとはいえないでしょう。
もう少し詳しく比べてみると、保育園には入園料がなく保育料のみで入園できることが分かります。
保育料は世帯の市民税額や子供の支給認定区分、それに兄弟の通園状況によって決まります。
昼食は給食が義務付けられていて、保育は1日8時間が原則となっています。
幼稚園の方は発生する費用に目安があり、私立と公立で見ると倍額以上の差が開くのが特徴です。
私立幼稚園の年間平均費用は約50万円で、公立だと20万円強といった金額になります。
給食の提供は任意に設定されていて、お弁当を持参することになる施設も珍しくありません。
子供を預ける教育時間は4時間が標準ですから、この時点で保育園とは大きく違うことに気が付けるはずです。
幼稚園では教育を受けることができるので、小学校に入る前の準備が行える場所です。
保護者としてはハイレベルな学習環境に期待しますが、学習レベルは施設によって大きく異なります。
これは教育内容の決定が施設に任せられているのが理由で、方針次第で左右されるものだからです。
逆にいえば選べる自由度が高めですから、希望に合う施設を探せるチャンスが得られます。
その点は保育園も負けていない所で、幼稚園よりも充実した毎日が送れる施設もあります。
例えばおもちゃと外遊びに加えて、英会話レッスンや書道を採り入れている場合も少なくありません。
工夫を凝らしたサービスが用意されている
英会話がネイティブ講師によるものだったり、小学校前に学習の基礎が学べるケースも増えています。
体を使ったダンスや体操を採り入れる施設もありますから、幼稚園と同じか負けない位に子供の環境が選べます。
しかも費用の負担は標準保育料で済むので、費用対効果の優れる選択肢だといえるでしょう。
管轄や費用などそれぞれに違いは存在しますが、近年は境界線が曖昧になりつつあります。
具体的には幼稚園でも預かり保育が行われたり、長時間子供の面倒を見てくれるケースが増えているなどです。
待機児童問題で入園のハードルが上がっていることが、変化をもたらしている一番の要因だと考えられます。
保育園と幼稚園のどちらを選ぶか、それは親や世帯の収入と相談することで比較的簡単に決められます。
幼稚園は年間費用が大きく掛かりますから、収入が少ない家庭だと入園が難しくなるのは当然です。
ただ費用が高い分幼稚園が優れているともいえないので、金額だけでなく施設の方針を見て入園の判断をする必要があります。
施設を見たり比べてみると、教育の内容に随分な違いがあることに気が付けるものです。
教育内容が異なるのに費用の差が小さかったり、費用と得られる教育の質が逆転する場合もあります。
費用が掛かったり比較的教育レベルの高い幼稚園でも、こういった差は生じるので比較が必要不可欠です。
収入と相談して保育園の方を選ぶなら、基本を始めとして教育部分などのチェックを行い、それから入園を決めることをおすすめします。
基本とは保育時間や施設に勤務する保育士の数、それに保育機能が行き届いているかといった所です。
保育時間は預けられる時間そのものなので、仕事が遅くなりそうな親は予めチェックしておくことが重要です。
大抵は18時まで保育を引き受けていますから、後は何時まで延長してくれるか確認を行うのがポイントです。
保育士は配置基準で最低人数が決められているので、子供の数に対して極端に人数が少ないということはないでしょう。
働く人に余裕のある施設を選ぶのが無難
しかし勤務する人数が少ないと一人あたりの負担が増えますから、良質な保育が受けられなくなる可能性が高まります。
子供を安心して預けたり余裕のある保育を受けさせたいのであれば、働く人に余裕のある施設を選ぶのが無難です。
施設の見学を行う際は、保育機能が十分に機能しているかどうかもチェック項目となります。
子供が走り回っているのに保育士の目が行き届いていないと、やがて事故や怪我の発生に結び付きます。
過保護過ぎるのも問題ですが、小さな子供は時に大人が想像する以上の行動を取るので、保育士に見守ってもらうことが必要です。
遠目に見守りながら必要な時に手を差し伸べてくれる、これが保育機能であって保育士に求められる仕事です。
このように基本的な機能が行き届いている施設を絞り込んだ後は、更に比較して施設独自の付加価値に目を向けてみましょう。
教育に力を入れている施設なら、英会話や体力増強であったり情操教育など、分かりやすい方針が掲げられているので検討に役立ちます。
最終更新日 2025年5月20日 by rosseng