社会人になった時や、結婚した時などをきっかけに、保険の加入を検討している人も多いでしょう。
保険と言ってもかなりの会社や種類があり、どれを選んでよいのか迷うものです。
プランや保障額など、初めての人にはなかなか解りづらいことも多いです。
大手の保険会社に入る方法もありますが、共済保険を視野に入れている人もいるでしょう。
共済保険とは?長浜氏に聞く
CMなどではよく目にしますが、共済保険とはどんな物なのか詳しく知っていますか?
一般的な保険と変わりないように見えますが、色々な違いがあるのです。
共済とは協同組合などが運営している保険のことです。
民間の保険会社とは違い、営利目的ではないので掛け金が安いのが特徴です。
そのため若い人でも加入しやすいので、もしものために取りあえず共済に入ったと言う人も多いようです。
年を取っても途中で掛け金が上がらず、割戻金もあるのがメリットでもあるとベンチャーサポートの長浜大氏は言います。
保険会社では、更新すると保険料が上がって負担になる場合もあります。
いくつになっても掛け金が安いままなのは、家計を守る母親などには嬉しい限りです。
共済保険のプランはとてもシンプル
ただし共済保険に加入するには、共同組合の組合員になったり、出資を行ったりする必要があります。
原則として、組合員やその家族のみしか加入することはできません。
出資といっても一口数百円くらいからなどで、大きな負担にはならない場合が多いです。
組合員が一定の掛金を出し合って共同財産を準備し、いざという時に共済金を支払ってもらえる。
つまり、困った時に他の組合員全体で助け合うと言う仕組みなのです。
共済は「助け合い」から成り立っています。
有名な共済保険と言うと、県民共済や都民共済、全労済やJA共済、食品の配達を利用している人はコープ共済に入っている人もいるでしょう。
身近で入りやすいのも安心感の一つです。
民間の保険との違いは、保険のプランにも出てきます。
死亡保障や医療保険がセットになっているものが多く、オプションでがん保険などの三大疾病の保障を付けられたりします。
プランはシンプルな物がほとんどです。
保険のことが良くわからない人には、とてもわかりやすい契約内容になっているのも安心です。
共済保険は手続きも簡単
ただ民間の保険会社は、かなり細かいプランや金額が設定できたり、受け取れる金額も大きい物が多いです。
いざという時に、それぞれに合わせて手厚い保障も受けられます。
でもその点共済は掛け金が安いため、受け取れる額も低くなることは頭に入れておきましょう。
受け取れる上限が元々低いため、保険会社に比べるとずいぶん低く感じる人もいるでしょう。
補償内容もあまり細かくはない分、最低限の保障のみと割り切っておくことも大切です。
共済は加入するときも、手続きが簡単です。
保険に加入する際は、家まで保険の担当者が来て、詳しい内容を説明してくれたりするイメージがあります。
健康診断書を提示したり、医師の診断書が必要になったり、これが面倒に感じる人も多いです。
共済によりますが、郵送で加入できることもあるのです。
銀行が窓口の所もあるし、より地域に密着した物なのです。
大きな病気などをすると断られることも・・・
しかしきちんと申告して健康な場合は問題ありませんが、大きな病気などをすると断られることがあります。
過去の病気や進行形の病気のことは、保険事務所に電話相談ができます。
電話で詳しく簡潔に説明してくれるでしょう。
複雑な手続きをせず、手軽に入れることも大きなメリットなのです。
また、千円ほどの掛け金で入れる子ども共済もあり、お子さんのいる家庭は小さいうちから入っておくと安心です。
保険会社とは、使われている言葉にも違いが出てきます。
民間の保険は、保険金・保険料・配当金と言いますが、共済では共済金・共済掛金・割戻金と言います。
中身は同じでも呼び方が違ってくるのです。
内容は一緒でも言い方が違うのです。
これは監督官庁と、根拠法令が異なるため違うのです。
保険会社の監督庁は金融庁です。共済の場合は農林水産省や厚生労働省など、共済組合によっても違ってきます。
共済保険は人に対する保険だけではありません。
災害や火災などで損害を受けた時の家に対する保障や、自動車事故などが起きた時の損害賠償・搭乗者の傷害・二輪車の保障も対象とする共済もあります。
こちらもやはり掛金が安く入りやすいです。一年に一度決算で剰余金が出た場合、掛金に応じて割戻金が入ってくるので、よりお得感もあるでしょう。
まとめ
大まかに見て、掛金は月に二千円から五千円くらいの場合が多いです。
この額なら家計を圧迫せず保障を手に入れることもできます。
共済は基本掛け捨てなので、終身保険に入りたい人には向かないかもしれません。
しっかりとした保険と同時に、サブ的な考えで共済にも入っておくと言うのも賢い方法でしょう。
共済ではまかなえない部分を、他の保険で補うのも良いです。
なるべくシンプルな保障にしたい人にも良いし、初心者にもおすすめです。自身や家族のために、入っておいて損はしないのが共済保険なのです。
最終更新日 2025年5月20日 by rosseng