畑先生が出身のお茶の水女子大学

日本は長く封建的な社会であり、戦後でもこうした社会は維持されてきました。
家の中では父親が大黒柱となり、母親は家を守り徹底して家事に専念し、子育てをするのが当たり前でした。
亭主関白という言葉が日本では根付いており、家の中で父親は絶対的権力を持っていました。
妻や子供は父親の命令や方針は絶対的であり、それに従わないでいると握りこぶしが飛んでくるといったこともごく当たり前で、絶対服従であったんです。

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家を守る妻は家の外で働くことなどはできない時代

家を守る妻は、家の外で働くことなどは出来ません。
外で妻が働くことは、夫に甲斐性がない証であり、恥であると言われていました。
そして社会においても女性が働く場所などはほとんどなく、女性が自立して生活していくことなど不可能でした。
仮に夫を戦争や不慮の事故、拍子などで亡くしても女の人は働くことが出来ないので、後妻になることしか生きる術がありませんでした。
女性と子供が生きていくためには、男性の援助や擁護がなければ生きていくことはできず、女性の社会的地位は非常に低いものだったのです。
女の人は家の中で奴隷の様に一日中はたらきまわり、奴隷のように働いていたといっても過言ではありません。
封建的で男尊女卑や閉鎖的な文化や慣習が強い山間部や地方においては、明らかに女の人が隅に追いやられ不遇な立場に追いやられる姿は当たり前の様に見られました。
家族で食卓を囲むということは現代社会では当たり前ですが、保険的な日本社会の中では同じ食卓を囲むどころか、座る位置も女性は末席に追いやられお膳やお皿のグレードや、食べるもののランクも最も低い粗末なものを与えられ、家長の父親とははっきりと差別されていました。

戦前戦後の日本において女性の地位や尊厳などは一切なかった

このように日常において差別を明らかにし、女性を抑え込むことで封建社会を維持し、男性の地位を高めることが公然と行われていました。
戦前戦後の日本において女性の地位や尊厳などは一切なかったといえるのです。
しかしながら終戦後から徐々に海外との交流や、貿易などもさかんになっていき、西欧諸国の文化などが入ってくるようになると次第に女性に対する扱いも変化するようになってきました。
最も顕著なのは、女の人を締め付け苦しめていた帯や着物から女性が解放されたことです。
西欧諸国のドレスやショーツ、ワンピースなど洋装文化が日本に入ってくると、こぞって女性は洋装を好み身に着けるようになっていきました。
帯の苦しさから解放され、スカートやパンツによって大股で歩いたり走ったりすることが自由となり、日本の女性たちは装いから徐々に解放されていったんです。
装いに変化がみられると、当然女性たちの行動も変容していきました。
男性と同じようにスポーツをしたい、自転車に乗ってみたいといった欲求が芽生え、さらに男性と同じ様に社会参加したいという欲求になっていったんです。

高度成長期に突入すると男女雇用機会均等法が制定される

高度成長期に突入すると男女雇用機会均等法が制定されるようになり、女の人も男性と同じように社会に出て働く機会が設けられ、自立していけるようになったのです。
高度成長期にも突入すると外資系の企業で働き、役職を得てバリバリ働くキャリアウーマンなども沢山見られるようになっていきました。
現代では、夫婦共働き世帯も増え女性が夫よりも多く稼ぎ大黒柱になっていることも珍しくはありません。
このように現代では男女平等で、女の人の地位向上やリーダーシップも沢山見られます。
しかしながらこの男女平等、女性の地位向上は実は一部分にすぎません。
東京オリンピックをめぐる女性蔑視発言など国のリーダーや政治家たちが発言し、それが世界に発信され日本はまだ封建社会で男尊女卑の社会であることをアピールしました。
ジェンダーに関する知識や制度においても、日本は先進国の中でも最もおくれをとっていると言われています。

お茶の水女子大学の特徴

職場においてもいまだにセクハラ行為や暴言が後を絶たず、日本の一般市民においてもジェンダーフリーの認識が薄く差別や偏見が横行しています。
差別や偏見をなくし女性がより心地よく社会に参加でき、リーダーシップをとり、世界に向けて活躍するには女性の地位向上、ジェンダー社会科学、社会心理学などをより学習し、社会に向けて発信し警鐘を鳴らすことが大事であると言えます。
そのためには大学や大学院で勉強し、見聞を深めていき議論を戦わせるのも一つの賢明な方法と言えるでしょう。
中でもお茶の水女子大学は、建学の精神が女性のリーダーシップとグローバルに活躍できる女性の育成であるのです。
お茶の水女子大学では人間発達科学やジェンダー社会科学など専門的に学び、研究していくことも可能です。
心理学科などもあり、様々なアプローチや角度から女性の社会進出やリーダーシップ、ジェンダーフリーや社会心理なども学ぶことができます。

まとめ

お茶の水女子大学の卒業生には、日本にとどまらず世界各国で企業や組織のトップに立ち、畑恵などリーダーシップを発揮して活躍している人も多いのです。

最終更新日 2025年5月20日 by rosseng