枕の反発弾性はどうすればいいのか

枕には、低反発と高反発と名前がついている商品があります。
個々で言う反発というのは、反発弾性といって、剛球を落下させたときにどのくらいの高さを跳ね返るかを示したものです。
低反発であれば、落下した剛球の衝撃が吸収されるので、あまり跳ね返る事はありません。
一方で高反発は衝撃をそのまま跳ね返すので、高く跳ね返ります。

低反発と高反発の違い

その剛球を人間の頭としたとき、低反発ならば優しく包み込むのに対して、高反発は沈みにくくしっかりと支える形になります。
寝ているのですから、硬い高反発よりも低反発のように優しく包み込むのですからリラックスできるのではないかと思うかもしれませんが、実際のところは低反発のほうが疲れやすいです。

というのも、柔らかく沈み込んでしまうことは、頭を支えられないことを意味しています。
つまり、横になっているとき、頭が極端に曲がらないようにと首や肩の筋肉を使うので寝ている間も体を休めることができません。
そうして負荷がかかった筋肉は凝ってしまい、血流が悪くなります。

低反発の枕だと寝返りを打とうしても必要以上に頭が沈み込んでしまう

それに人間は寝ているときはじっとしているようでも、実は頻繁に寝返りを打っています。
そうすることで一部分に体重がかかり続けることを防ぎ、内出血やただれが起きないようにできます。
それなのに、力が分散してしまう低反発の枕だと、寝返りを打とうしても必要以上に頭が沈み込んでしまう可能性が高いです。
そのせいで、寝返りをするために力を込めなければいけませんから、寝ているときの疲れに繋がります。
寝返りのしやすさを考えると、高反発のように力を込めればその分だけ反発するほうがいいです。

沈みやすいかどうかは使われているウレタン素材の密度で決まる

ただ、高反発は硬すぎると感じる人もいるので、その不快感で眠れない人もいるでしょう。
そうなると低反発のほうが眠れる人も確かにいます。
枕を低反発にするつもりながら、上記のように沈みすぎるものは避けたほうがいいです。
沈みやすいかどうかは、使われているウレタン素材の密度によって決まります。
安くて質の悪いウレタン素材は、密度が低いため必要以上に沈みやすい傾向があります。
ですから、それなりの価格と品質のものであれば、柔らかさと適度な反発力というバランスが取れるので快適な眠りを得やすいです。

まとめ

最終的には、店舗で、試しに枕を使わせてもらい自分の感覚で確認したほうがいいです。
姿勢によって頭や首の位置がかわってきますから、最適な硬さも変わってきます。
たとえ通販で枕を購入するつもりでも、一度は店舗で実物や類似品に触れてみたほうがいいです。

枕 高さ調整

最終更新日 2025年5月20日 by rosseng