インターネットが普及するようになっても気に入った映画は映画館で見たり、家でDVDを借りて鑑賞するというスタイルが多かったものです。
ずっと以前はどういう映画が上映中なのか予告編やポスターを見て知る機会も多かったものですが、多く作られて来るに従って、あるいはテレビ離れが進む最近だと果たしてどれを見たらよいのか基準が分からなくなって来ているようにも思えます。
現在の映画事情
現在ではネットを通じて有料のものを見ることも可能になり、youtubeのような媒体を通すと古いものは無料で見ることも可能な時代になって来ました。
洋画の中でも厳密にではなく、意味が掴める程度の字幕の付いたものを見ることもできますが、原語のままでは英語に通じていないと中々内容を掴むのは難しいかも知れません。
現時点では見たいものは最近公開された作品でも検索をかければ見られるサイトもあります。
原語のままなら、そこから辿って日本の過去の作品で少し有名だったものなら日本語で鑑賞することも可能になっています。
昔はスターというとそれなりの存在感があって拍手喝采を送るといった場面も興行場では見られたものですが、インターネットの時代に移行すると俳優さんの名前さえ知らないことも多いものです。
中には作品が国内では注目されなくて外国において賞を受賞すると、監督が注目され、徐々にそれから作品が知られるようになるといったケースもあるようです。
邦画や洋画では、ハリウッド映画の宣伝効果もあってか洋画が見られる傾向にあると捉えることもできます。
国内のものよりも予算もかけられ、見ても楽しい内容ともとれます。
CG技術を使ったものに変更されていく
以前は危険な場面もスタントマンを起用してでも作品が撮られていたものですが、撮影中に事故死も起こるうちに次第にCG技術を使ったものに変更されて行きました。
その分俳優陣にとってはやり易くなったはずですが、それ以上に見る人を飽きさせず感動させることも要求され、どちらも手の抜けない状況になっている模様です。
ジャンルもアクションやSFもの、アニメや音楽ものと多岐に亘りますが、これらの作品を見る場合に俳優の名前と印象が強く残っていてそこから見るものを決めるとか、同じようなテーマで作品作りを行っている監督がいてこれを目当てに他の作品を見るという選択方法もあります。
自分の置かれた状況や気分によって見たい作品も変わって来ますが、テーマとして取り上げられる場合に犯罪を取り上げてばかりいて良いのかという疑問もあります。
例えば見たり知ったりする必要がない時期に、裁判員裁判に子供に参加させることは害があると感じられるし、一般人でも然りでもし犯罪の過程で自分に何の法律的基準も出来上がっていないうちに、これに接する機会を持つとある段階までは納得するかも知れないし、同情を覚えて勘違いさせるかもしれないので、その点作品も同じと考えられるものです。
文学作品もこれまでに描き切れるものは全て描き切り、取り上げられて作品になっているので後は作品にするテーマが見当たらないところまで来ているのかも知れません。
インド映画の特徴
ありふれたものでなく、人とは違ったものを描きたいという心情もわかるところですが、その点同じ傾向でもインドの作品は歴史ものやポジティブで歌や踊りの多い内容で皆が楽しめるものに多くが仕上がっています。
作品が現実と重なって見え芝居をしていない作品に見えると、それだけ自然さが伝わり、犠牲の払われたものであれば感動作にも成りうると感じられたこともありました。
その作品はドキュメンタリータッチで撮られ、動作を追いかけて行き緊迫感や恐怖感、緊張の連続、友情や愛情、死と隣り合わせのサバイオバルが扱われていて、70年代の作品ながら現在見ても十分見ごたえのある作品に仕上がっています。
俳優さんは名前も知られず、最後の場面では骨と皮だけという悲惨な姿で行動していた印象が残り、やはり犠牲を払うことで感動は伝わると実感でき、他の同種の作品を見てもそれ以上のものは得られなかった感があります。
アニメは2次元手書きやCGのものから発展し、その後3次元CGの時代に入りつつあります。
これらは実際には長期間手間暇をかけて作られるものと思っていたら、youtubeではある程度の人数が揃えばいとも簡単に作られているのを知り度肝を抜かれたものです。
まるで出演者が演技を行っている場面を撮影したようで信じられないものです。
幸いyoutuberが活躍し出して収入を得ることができる時代になり、音楽、実写やアニメでも再生回数を延ばせば、売れるのかどうかの心配はある程度しないで済む時代になったと言えるかも知れません。
まとめ
作品が受けるのかどうかは、この媒体で発表を行って、ショートフィルムから長編ものへと発展して行ける実験の場として利用することも可能です。
ショート作品にもそれなりの優れたものが見られ、その辺りから未来に期待されるテーマや作品作りの姿が見えて来るかも知れません。
監督も見習いとして出発する以外にも、ある程度は動画を通じて教育の場が与えられ、優れた作品の生まれる土壌というものを今後期待したいものです。
最終更新日 2025年5月20日 by rosseng